性感染症~梅毒編~
大人になってゆくうちに一度は誰もが危惧するであろう性感染症。
知らないと痛い目にあいます。
今回はそれについてしっかり考えていきましょう。
1)現代の性感染症
現在は以前に性病予防法に定められていた梅毒、淋菌感染症、軟性下疳(なんせいげかん)
鼠径リンパ肉芽腫に加え、ウイルス性肝炎(B型、C型)、後天性免疫不全症候群(エイズ)、性器クラミジア感染症、尖圭(尖圭)コンジローマ、性器ヘルペスウイルス感染症を加え、膣ガンジダ、トリコモナス症、非淋菌性尿道炎などの性行為や性器以外の類似行為により伝搬される疾病も含めて性感染症 sexually transmitted diseases (STD)と総称します。
こんなにも種類が多いのですよね。
2)梅毒
現在では現象してはきているものの、1948年には日本で年間約22万件もの届け出があった梅毒。
性的活動が活発な若者層だけでなく、年長者の保有者も少なくありません。
①第一期
セックス、アナルセックス、オーラルセックスで感染します。
梅毒トレポネーマが皮膚や粘膜の創傷部位(皮膚などに生じたきず、物理的に起こった体の組織の破壊されたところ)より侵入して発症します。
第一期は梅毒トレポネーマの感染から三ヶ月くらいの感染初期をいいます。
梅毒トレポネーマが侵入部位に局在している時期で、皮膚・粘膜に丘疹(きゅうしん・皮膚面から隆起する針頭大から米粒大ぐらいの局限性の発疹をいい,円形,楕円形,多角形などいろいろな形をしている。大きさは 1cm以下です。)ができます。
また、結節(皮膚下に形成される腫瘍のことです)や、無痛性の硬性下疳(性器にできる豆粒くらいのコブ)が生じることがあります。
②第二期
第二期はその後3年くらいまでの時期で、このとき全身の皮膚・粘膜に発疹(梅毒疹・粘膜疹)が現れてきます。
③3年以降の晩期梅毒
この時期になると、皮膚・粘膜だけでなく内臓や、心・血管系、中枢神経系など全身の期間が侵されてきます。
④治療
日本では一般的に経口ペニシリン剤の投与による治療が行われており、完治は可能です。しかし、症状が多彩で症状が出にくいケースもあったり、他の病気と似た症状もあったりと診断が難しい病気です。
よって危険な行為をした恐れがありましたら検査だけでもされることを強くお勧めします。
ただし、抗体ができる関係で4週間待ってからの検査にしましょう。