日本の予防接種のワクチン 摂取時期・回数も書きました。
予防接種はしなくちゃいけないけど、詳しくはよくわかっていないという方も多いのではないでしょうか?
そんなことはこの記事を見て解決していきましょう!!
1)予防接種について
皆さんご存知のように予防接種とは不活化もしくは弱毒化した細菌類,ウイルス,毒素などをワクチン(免疫原)として接種し,免疫力を得ようとするものです!
この手の予防は医療上では一次予防という、健康人を対象とした特異的な予防に当たります。
予防段階としては1番早い段階での予防になりますので、非常に有効な手段と言えると思います!
from 私の教科書「予防薬学としての衛生薬学」
2)我が国JAPANのワクチン
日本で予防接種に用いられるワクチンの種類には、(弱毒)生ワクチン、不活化ワクチン、トキソイドの3種類があります。
(弱毒)生ワクチン
細菌やウイルスを発病しない程度に変異させて病原性をなくし、免疫病原性のみを残した生きたワクチンで、結核、麻疹、風疹、流行性耳下腺炎、水痘や、黄熱のワクチンが使用されています。一回の摂取で十分な免疫効果がえられます。
不活化ワクチン
細菌やウイルスを物理的または化学的処理により抗原性(抗原は、免疫細胞上の抗原レセプターに結合し、免疫反応を引き起こさせる物質の総称。)を失わない程度に不活化したもの、あるいは病原体の成分のうち病原性を持たず免疫原性を有する成分だけ取り出したものです。
これには、ポリオ、百日咳、コレラ、ワイル病、日本脳炎、インフルエンザ、B型肝炎、狂犬病のワクチンがあります。免疫持続期間が短く、追加接種が必要になります。
トキソイド
細菌などがつくりだすタンパク質毒素をジアゾ化やホルムアルデヒドや、グルタルアルデヒドで処理することで、抗原性を失わないように無毒化したもので、毒素生疾患のジフテリアと破傷風で使用されています。不活化ワクチンと混合して用いると相乗効果で効果が高められるので、ジフテリアと破傷風のトキソイドと百日咳の不活化ワクチンを混合したものや、これにポリオの不活化ワクチンを追加したものが用いられています。
3)努力義務(自分で必ずした方がいい)のワクチン
生ワクチンでは…
結核(生後5~8ヶ月、一回)
麻疹、風疹(生後12~24ヶ月、一回)
不活化ワクチンでは…
百日咳(沈降精製DPT不活化ポリオ混合ワクチンなら生後3~12ヶ月に三回、その投与後12~18ヶ月後に一回・沈降DT混合ワクチンの場合11~12歳に一回)
ヒブ(ヘモフィルスインフルエンザ菌b型)感染症(生後2~7ヶ月に三回、初回接種後7~13ヶ月に一回)
肺炎球菌感染症(生後2~7ヶ月に3回、初回接種後60日以上の間隔をあけて生後12~15ヶ月に一回)
日本脳炎(3~4歳にニ回、初回接種終了後概ね1年置いたのち4~5歳に一回)
ポリオ(沈降精製DPT不活化ポリオ混合ワクチンなら生後3~12ヶ月に三回、その投与後12~18ヶ月後に一回・沈降DT混合ワクチンの場合11~12歳に一回)
ヒトパピローマウイルス感染症(中学一年くらいに三回)
トキソイドでは…
ジフテリア(沈降精製DPT不活化ポリオ混合ワクチンなら生後3~12ヶ月に三回、その投与後12~18ヶ月後に一回・沈降DT混合ワクチンの場合11~12歳に一回)
破傷風(沈降精製DPT不活化ポリオ混合ワクチンなら生後3~12ヶ月に三回、その投与後12~18ヶ月後に一回・沈降DT混合ワクチンの場合11~12歳に一回)
です。
これらは必ずしましょう!!